センターオブガレージ(以下COG)は、ベンチャー、町工場、大企業の三者それぞれの知と技術を化学反応させて新たなものづくりの価値を生み出すためにつくられた東京都認定のインキュベーション施設です。
墨田区という地の利を活かし「スーパーファクトリーグループ」という町工場集団の技術支援を受けられることに加え、テクノロジーベンチャーへの投資や創業支援で豊富な実績のある株式会社グローカリンクや、研究機関・町工場・大企業等、さらには海外企業をネットワークした「知識プラットフォーム」を有する株式会社リバネスのサポートを受けられるというのはものづくり系のベンチャー企業にとっても非常に心強い環境と言えるでしょう。
COGはもともと倉庫として活用されていた場所をリノベーションしてつくられました。そのため高い天井と総床面積1000㎡を超える開放的な空間には、300㎡もの広いコワーキングスペースや、70名まで利用可能なプレゼンテーションルーム、3Dプリンタ等のデジタル工作機器を利用できるものづくりスペースなど、ものづくりに集中できる環境が整っています。
知と知が出会いイノベーションを誘発する場であるためにも、定期的にピッチイベントを開催したり、コワーキングスペースに人が自然に集まるよう心地よいハイレゾ自然音を導入してコミュニケーションしやすい環境を整えるなどと仕掛けも色々。コミュニケーションの度合いを測定するなど日々様々な実験も行われています。
大企業やベンチャーなどとの化学反応を誘発して日本の新しいものづくりを生み出すための場であり、オープンイノベーションの触媒としての役割を果たすCOG、これからも様々な試みがなされていきそうです。