「人がよく生きるとは何か?」をテーマに、近年はウェルビーイング(Wellbeing)分野で企業や大学とさまざまなプロジェクトを行っている予防医学研究者の石川善樹氏は、自然界にあるような“五感のゆらぎ”が少ない現代の都市空間は、非常にストレスを抱えやすい環境であるといいます。
例えば、無機質な空間に整然と並ぶテーブルと椅子、どんな時刻でも煌々と明るく照らす蛍光灯、目の前のパソコンばかり見つめて仕事をする…そのようなオフィス環境は石川氏曰く「潜水艦の中と同じストレス環境」と表現できるとのこと。
自然の中にいると感じられる風や木漏れ日といった光、植物や土の香り、川の流れや木の葉のざわめきなどの音など様々なゆらぎ全てが人間の脳を癒し自律神経を整える働きがあるそうです。
人間らしくあるためにも「働く環境はできる限り自然に近い方が良い」と石川氏がいわれるのにもうなづけます。
そんな石川氏の仕事場は、植物やネイチャーアクアリウム(水草を主体とした水槽)だけでなく、R-LIVEのハイレゾクオリティの森や川の自然音が流れ、まさに自然に近い環境にできる限り近づける工夫がされています。
「R-LIVEと出会って、いかに人間にとって自然音が本質的なものであるが、その重要性に気が付けるようになりました」(石川氏)
コロナ渦でオフィスや自宅など様々な環境で仕事をする機会が増えていますが、見過ごされがちな音の重要性について改めて見直してみても良いかもしれません。